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ドンと来い!アジア!
サエッキー

アジア 行ったり来たり備忘録 ('ω') 

ダメだったけど、ダメじゃない話

2019年07月12日
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子ども達といた1日

ある日、僕は地域のYMCAの団体のお手伝いをした事がありました。

その日の学んだ事と反省を書きます。


こんにちは。サエッキーです。

この日、参加した子ども達は小学生の子たちばかりでした。

僕は小3くらいの3人の子たちのリーダーを任されました。

3人は、レオ君という、ただただ活発な男の子と、ナオちゃんという慣れると良くしゃべる女の子、それに人見知りなカイト君という男の子でした。

その日は宝探しゲームというイベントをした後、日帰りキャンプでご飯を食べて帰るという日程が組まれていました。

子ども達とやっと少し慣れて来た昼過ぎ、僕たちが電車で移動中、内気なカイト君が僕にブドウが嫌いだという話をしました。


僕は、それを聴いて、子ども達におじいさんとおばあさんの物語をしてみました。

昔々、あるところにお爺さんとお婆さんがいました。

2人は力を合わせて、一生懸命いっしょうけんめい土をたがやして、ブドウを作っていました。


カイト君が「そんなの嫌いだ。」と声に出しました。

お爺さんとお婆さんは、来る日も来る日も、畑を耕してはブドウの種を植え、肥料ひりょういて、お水も欠かさず撒きました。

けれど、ブドウの木は、なかなか実を付けません。

ブドウの木が実をつけるには、何年も何年もかかるのです。

そんなある日、お婆さんが熱を出しました。

お爺さんは、お婆さんの病状しょうじょうが心配で、村の人に言ってお医者さんを呼んで来て貰う事にしました。

ところが、2人が住んでいた家は山奥にあって、お医者さんが来るにはとても時間がかかります。

お医者さんは待っても待っても来ません。

そうすると、お婆さんは青い顔をしながら、お爺さんにこう言いました。

「私の事よりも、ブドウの木の事を見てあげて下さいな。私の事は、後でいいから。」

お爺さんは、お婆さんにそう言われても動きません。

ブドウの木はれても、また植えればいいですが、お婆さんがダメになっては何にもならないからです。

僕がこの話をしていると、子ども達がシンと静まり返ってしまいました。

僕は続けました。

それでも、お婆さんはお爺さんにブドウ畑に行くようにうながしました。

「その内、お医者さんは来るから。お医者さんは待っていたら来てくれるけど、ブドウの木は待っていたら枯れてしまうでしょ?」

お爺さんはお婆さんが心配で、気が気ではありませんでしたが、お婆さんの言う話も最もだと思いなおし、ブドウ畑の方へ向かってみました。

ブドウ畑のブドウは、いくつか
しなびれてしまっている物もありましたが、お爺さんは根気よく水を撒いては、草をひき、害虫を退治しました。

日が暮れそうになった頃、やっとお婆さんの待つ家へ帰り着きました。

ところが、お婆さんの姿が見当たりません。

お爺さんの心はザワめきました。

一体婆さま1人で、どこへ行ってしまったんだろう…。

お爺さんはお婆さんを探して、あちこち歩き回り、人に知らせては、駆け出して、知っている限りの場所へ行ってみましたが、婆さまの姿は見つかりませんでした。

その内、お爺さんの元へ、1人の若者が尋ねて来ました。


若者はお爺さんにこう言って伝えました。

「お医者さまがお婆さんを見つけた時には、すでに虫の息でした」と。

お医者さんは、すぐにお婆さんに応急処置おうきゅうしょちとして塩水を含んだ重湯おもゆを飲ませようとしました。

お婆さんは一口すすったものの、どうにも食が進みません。

お医者さんは、山でたまたま出会った若者に頼んで、お婆さんをお医者さんの診療所しんりょうしょまで連れて行って貰いました。

けれど、診療所に着く頃には、お婆さんはグッタリして、若者がお水を勧めてもどうにも飲んでくれませんでした。

そして、お婆さんは、そのまま息を引き取ってしまいました。

若者は、そう言うとお爺さんに頭を下げました。

お爺さんは、あまりの事に、その場にヘタり込んでしまいました。

「ワシが…。ワシが…、ブドウなんか見に行かなければ…、婆さまは死なずに済んだのに…。」
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若者は、お爺さんの言葉を聴いて、こう言葉をえました。

「婆さまが、最後の最後まで、『爺さまにブドウの事はどうか最後まで見てやってと伝えて下さい。』と言っていた。」と。
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お爺さんは涙を流して、ただただその場にしてしまいました。

お爺さんは、まずは婆さまのところへ行かねばと、皆に伝えて、葬儀そうぎをひと通り進めていきました。

そして、お爺さんは本当のところ、婆さまが死んでしまった原因が、元はといえばブドウが悪いと思えて仕方ありませんでした。

けれど、日が経つ内に、婆さまの言葉が心に浮かんで来ました。

『ブドウの事はどうか最後まで見てやって。』と。

お爺さんは、ブドウがにくくて憎くてしょうがない気持ちでいっぱいでした。

けれど、また山の畑へ行って、しなびれたブドウを前にすると、お爺さんはブドウがあわれに見えてしょうがありませんでした。
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「たぶん、水を求めているブドウと水も口に出来なかったお婆さんが、お爺さんには重なって見えたんだろうね。」

そう言うと子ども達は、
「それで、ブドウはどうなったの?」

たずねるので、
「もちろん、お爺さんが立派なブドウに育てて、美味しい美味しいブドウの実が出来ましたとさ。だから、カイトもブドウを見たら、1度食べてみたらいいよ。」
と、僕は結びました。

僕がおどろいたのは、子ども達が僕の話を真剣に聴いてくれていた事でした。

今日会ったばかりの人間の話を、こうも真剣に、本当にあった事のように聴いてくれるとは思ってもみませんでした。



実はこの昔話をする前に、僕はこの日、1番後悔こうかいした事がありました。

それは、宝物探しゲームでの事でした。
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宝物探しゲームは、あちこちにある三角に折った紙切れを見つけるゲームで、僕たちの他には家族で組んだチームも何組かありました。

僕は、最初からたかがゲームじゃないか、と感じていました。

ゲームが始まると子ども達に付き添いながら、あちこち見回りましたが、なかなか紙切れが見つかりません。

時間が経つ内に、僕は紙切れを探すのに疲れて、子ども達が探すのについて行くだけになりました。

このゲームは、結果に寄って景品が用意されていました。
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子ども達はかなり乗り気でした。

どこかに紙切れが落ちてないか、走って行っては、探していました。

そうする内に、家族で構成こうせいされたチームが、紙切れをあっちで見つけ、こっちで見つけと、健闘けんとうし始めました。

彼らは、普段から家族の関係が良いのか、おじいちゃんと孫の組み合わせでも声をけ合って、あちこち見て回り、チームワークが良さげでした。

こちらはあせるばかりです。

活発なレオ君は、イライラし始めました。


「何で見つからないんや。」

彼はイライラしつつも、最後まで小走りに紙切れを探し続けました。

他の子達も、皆、真剣に探していました。

結局、僕達のチームは、三角の紙切れを見つける事は出来ませんでした。

結果が出ると、子ども達は口々に「あーあ…。」と残念そうに、僕が真剣でなさ過ぎる事を言って来ました。

こういう実際の子ども達の言葉を聞かされて、僕は内心、結構けっこう、ダメージを受けました。
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レオ君は活発なので、怒りのフリスビーを全力で缶々にぶつけて、発散していました。

小学生でも、活発な子はムチャクチャ強烈きょうれつな投げをするんだと思い知らされました。

まともに受けたら、ケガすると思いましたもん。

真剣な人間には、真剣に行動しなければいけない。

当たり前の事だけど、子どもは特に行動を大事にしてるんだと思う。

その後、公園の広場のような場所で、ご飯を作ってミニキャンプをしました。

暗くなって来ると、火を振り回す大人がいて、ファイヤー・ダンスが見られて、とても心に残る1日でした。

僕は子ども達に宝探しゲームで大きく信頼しんらいそこねてしまいましたが、キャンプ地までの列車移動中にオリジナルの昔話をした事で、ちょっぴり仲良くなれたように感じたのでした。

この子たちとは、その日以来1度も会っていません。

だから、彼らにとって、この経験が何にもならなかったかもしれません。

でも、話をしていてカイトがむずかしい顔で考え込んでいるのを見て、何か手応てごたえのような物を感じました。

だから、僕は子どもさんに紙芝居をしてあげると、子どもさんとの関係に何かを残してくれるんじゃないかと信じています。

こちらで、絵本を1回だけ全ページ試し読みできます。



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こういうのは、家族でイベントのようにしてみると、よりり上がります。

あなたが紙芝居で真剣になれば、きっと子どもさんも何かしらこたえてくれます。

人生はそれを信じた者勝ち。

そういう答えをもらった気がした日でした。


ここまで読んで下さった皆さん、おつかれさまです。ありがとうございました。
(^^ゞ





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サエッキー
この記事を書いた人: サエッキー
東南アジアを中心に活動中。経験した事の備忘録です。
見やすい記事を目指します。
(´・ω・`)

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