ハノイの梅ジュースでひと騒動した話

ベトナムは梅の文化圏
梅ジュース
(7万ドン=350円相当)
日本に居る時、僕は酵母ジュースを作って飲んでいました。(7万ドン=350円相当)
特に5月に梅の実で作った酵母ジュースを炭酸水で割ったら最高です。
けれど、東南アジアでは梅がなかなか見つかりません。
タイのチェンマイに住んでいる日本人の方が、2月頃に梅が市場に出回ると言っていましたが…。

梅は基本的に中華圏の国々でしか見かけないです。
でも、
ベトナムは梅を食べる国でした。
ベトナムのハノイでは、あちこちにベトナムコーヒーを飲める露店があります。
そうした露店では、たいていプラスチックの壺にシオッシオに干からびた梅の実が入ったジュースを置いています。

ジュースを頼むと、グラスに氷と梅の実を入れて出してくれます。
そして、梅の実を食べるためのスプーンも添えてくれるんですが、梅の実が本当に干からびてて固いです。
「えっと…、この梅って、何年漬けてありました…?」みたいに思って、食べるのが厳しい事が何度かありました。
ハノイの南の街、ニンビンで飲んだこの梅ジュースの実が1番固かった…。

僕は、梅ジュースを日本では炭酸水で割っていたので、同じようにベトナムでも炭酸梅ジュースを飲みたいと思いました。
そしてある時、梅の実ジュースが置いてある店に、意を決して乗り込みました。
自ら買って来た炭酸水を握りしめて…。
その店はフエ(ベトナム中部)という街にありました。
店の売りは蟹を使った団子が入った麺でした。
詳しくは≫ベトナムのフエで僕が愛する味
この日は炭酸ジュースを飲む事をメインに考えていました。
梅の実ジュース
1万ドン(50円相当)
炭酸水(小売店で買ったもの)
1万1千ドン(55円相当)
1万ドン(50円相当)
炭酸水(小売店で買ったもの)
1万1千ドン(55円相当)
ベトナムでは炭酸水の方が、梅ジュースより高かったです。
この炭酸水は、ハイボールなどに使うような、砂糖の入っていないタイプでした。

そこで、いつも女のスタッフさんが梅ジュースを出してくれるので、僕はベトナム語が話せないものの、あらかじめ炭酸水を入れて梅ジュースを飲みたいと身振り手振りで伝えました。
いや、正確には伝えた積もりでいました。
ところが、僕が店主に蟹の麺を注文している隙に、女スタッフは炭酸水を入れない、いつもの梅ジュースを作って用意してました。

「…。」

正直、グーグル先生の翻訳でキチンと伝えるべきだった…、と後悔しましたが後の祭り。
それがフエの街を出る最後の日でした。
ただただ苦い思い出が残りました。
しかし!
今、僕には再び炭酸梅ジュースを飲むチャンスが巡って来ました。

ハノイの街を見渡すとこんな物を見かけました。
あ!こ、これは…。
だいぶ熟成しているものの、梅の実では…。

そして、居並ぶジュース。


少し量が多いですが、この梅ジュースを買ってみる事にしました。
前日におばちゃんの店員さんに価格を尋ねると5万ドン(250円相当)と言われたんですが、今日の男性店員さんに尋ねると6万ドン(300円相当)と言われました。
まあ、300円でこの量ならお得だろう。

早速買って、開けて見たところ、中身が塩っぱかったです。
「!?」
ビックリしました。
甘いと思ってたのに塩っぱいとは、これ如何に???
ともかく、大失敗でした。
自分で調理出来る環境なら、何かに使えるかもしれませんが、使い道がない…。
どうしょう…。

更に悪い事に、この塩水の入った容器が何故かやたらと水漏れが激しいかったです。
普通に容器を立てても漏れまくりで、手で持っていると塩水で手がベタベタになりました。
僕はあちこち回って、この梅の塩水漬けを売れないものか、グーグル翻訳しながら尋ねて回りました。
…けれど、みんな首を横に降って終わりました。
ああ、無念…。
どうすれば良いんだ…。
途方に暮れながら、果物を売っているおばちゃん達に営業をかけ続けました。

馬鹿だったのが、最初におばちゃん達に無料であげるような話をしてしまっていた事でした。
商才がなさ過ぎですよね。
当然、僕がどれだけ割引しても、誰も首を縦に振りません。
最終的に1万ドン(50円相当)まで下げてみましたがダメでした。
僕があんまりにも値を下げた為か、塩水をそこに居た4人のおばちゃんが蓋を開けて確かめていました。
ところが、ふと1人のおばちゃんがニオイをかいで首をひねりました。

他のおばちゃんもニオイをかいで首をひねっています。
「ん?」
僕はその仕草が気になって、グーグル翻訳で
「これは不良品ですか?」と聞いてみたところ、そこに居た人達はうなずいていました。
(やった!何とかなるかも…?)
すぐに僕は買った店へ出向いて、「他のベトナム人に聞くと、不良品と言っていました」とグーグル翻訳で見せてみました。
店にいたのは、買った時にいた男性店員ではなく、おばちゃん店員さんでした。
彼女から最初は、そういう物だ、という素振りが返って来ました。

うーん、無理なのかねー?
それでも、僕は不良品という翻訳画面を見せていると、おばちゃんはもう1つの梅ジュースの商品を指差して「7万ドン(350円相当)」と英語で言いました。
更に電卓を掴んで、ジュースが7万ドンで、そこから塩水の料金6万ドンを差し引いて、
1万ドン(50円相当)払えば梅ジュースに代えてくれる
と言っていました。
こちらが梅のジュース。もちろん漏れる事はなし。

これは嬉しかったです。
そんな訳で、晴れて僕は炭酸水で梅の実ジュースを飲もうと思います。
皆さんもベトナムへ来た時に、1度梅の実ジュースを飲んでみて下さい。
今回は、ここまでです。
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ここまで読んで下さった皆さん、お疲れさまでした。ありがとうございました。
(^^ゞ

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