フィリピンの火山で日本が米不足?(ピナトゥボ火山1991年)

僕が日本人全員に
読んで欲しい火山の話
「ピナトゥボ山」
まず最初に読んで貰いたいのは、
①フィリピンにある
≫ピナトゥボ山
のウィキペディア
≫ピナトゥボ山
のウィキペディア
何で?日本と関係ないじゃん。

と思うかもしれませんが、関係あるんですよ。
順を追って、説明しますね。
今は、地震や火山の噴火が毎年のようにあります。
毎年どころか、地震は毎月起こってます。
2011年に起こった東日本大震災を筆頭に、熊本地震など、規模の大きな地震がありました。

突然、岩石が飛んで来た御嶽山の噴火もあったし、桜島は灰混じりの噴煙を上げてます。
これって、
平安時代の貞観(859~877年)と言われる時代前後と似てます。
貞観にあった貞観地震を中心に、地震と火山噴火のまとめ
863年(6年前)
今の富山県から新潟県にかけ大地震
864年(5年前)
富士山、阿蘇山が噴火
868年(前年)
いまの兵庫県で大地震(M7以上)
869年
貞観地震(M8.3〜8.6)
871年(2年後)
鳥海山が噴火
878年(9年後)
関東地方で大地震
887年(18年後)
南海地震(M8.0~8.5)
詳しくは
≫1100年前「貞観地震」不気味な共通点-大地震・大津波後も続いた天災を読んでください。
ちなみに清少納言(生年966~1025年)が産まれたのが貞観時代の後でした。

清少納言のお父さん(908~990年)の
清原元輔は百人一首で、
『契りきな
かたみに袖を しぼりつつ
末の松山 波越さじとは』
と歌っています。
このおじさんが、
清少納言の父ちゃんです。

これは清少納言の父ちゃんが、心変わりした女性に詠んだ歌。
〈歌の意味〉
心変わりする事はあるまい。
そう、あなたと約束したのに。
互いに涙で濡れた袖をしぼりながら、
「末の松山を波が越えることはあるまい」と。
ここに出て来る
『波』って、津波の事です。
末の松山(宮城県の景勝地)を越えてきた津波があった様子が伝わりますね。
※後で調べたところ、清少納言の父ちゃんも貞観の時代より後に産まれているので、清少納言の祖父母の時代の話を清少納言の父ちゃんが聴いていたかもしれませんね…。
そして、気をつけるのは地震や津波だけじゃありません。
富士山の噴火も、今や時間の問題だと思います。
江戸時代の富嶽三十六景にある真っ黒な富士山に稲妻が走ってる絵。
これは富士山が活発に活動していた時代の姿です。

「そんな富士山見たことない」というあなた!
あなたにこそ、
備えて欲しい!
いつ噴火するか分かりませんが、いつか来るんです!

話は変わりますが、
1993年、日本が米不足になった事を覚えている方、いらっしゃいますよね?
(゚ο゚人)
ね?
(• ▽ •;)
ね…。
(・_・;)←オッサン
(;;;・_・)
その年に日本はタイからお米を輸入していました。
これ、何が原因で米不足になったと思います?
実は、1991年6月に起きた
フィリピンの
ピナトゥボ山の噴火が原因なんです。
フィリピンですよ!
フィリピン!
遠い異国のフィリピン!

そんな遠くのピナトゥボ山の噴火から、日本が冷夏になって、米不足が起きたんです。
火山灰が降った範囲としては、日本が入っている訳ではないんですけどね。

ピナトゥボ山の噴火は、事前に察知できた珍しいケースなので、ある意味参考にならないかもしれません。
けれど、それでも僕はピナトゥボ火山の事例が、富士山が噴火した時を想定するのに役立つと思うんですよ。
実例として、むっちゃ大事でしょ。
時代を感じさせる車ですけど、火山灰って、こんなの。

(英語版
ウィキペディアより引用)
同じ年に日本の雲仙普賢岳も火砕流が山の斜面を猛烈な勢いで下り、マスコミ関係者などの犠牲者も出ました。

この頃から環太平洋周辺の火山活動は活発だったのかもしれませんね…。

ピナトゥボ山は、この時の噴火で、
様々な化学物質が地中から吹き出して、近くに住んでいたフィリピンの少数民族が一家離散など悲惨な目にあってます。
え?どうして一家離散になるの?

実はピナトゥボ火山の火山灰が、
ヤバい化学物質なんですよ。
英語版のウィキペディアだと、噴火して出て来た化学物質の種類が書いてありました。
ちょっと抜粋して翻訳。
推定
・80万トンの亜鉛
・60万トンの銅
・55万トンのクロム
・大量のニッケル
・10万トンのヒ素
・1万トンのカドミウム
・800トンの水銀
など有毒な重金属。
火山灰って、ヤバイのが分かりますかね?
おまけに
火山灰が水を吸うと、重くなって家々の屋根を押しつぶします。

こうした厳しい状況を、ウィキペディアでは時系列でまとめてくれています。
貞観の頃の地震や津波、火山噴火の事は、時系列で細かく何が起こったか、なんて分かりません。
でも、
ピナトゥボ火山の噴火の様子は、キッチリ今でもあるんです!
写真まで!

そんな訳で、1度目を通してね。
①フィリピンにある
≫ピナトゥボ山
のウィキペディア
≫ピナトゥボ山
のウィキペディア
しかし、ピナトゥポ火山について知ったとしても、富士山の噴火を想定すると、課題があると思うんですよね。
ネットで富士山の噴火に対する避難準備について調べると、わりと見辛くて困ってしまうんですよね。
誰か、見やすい避難経路を、生活の隅々に落とし込んでくれないかな?

(*﹏*;)
安〇先生!見やすい避難経路が欲しいです!
これって皆に周知されないと意味ないだろうし。
今回は、ここまでです。
ここまで読んで下さった皆さん、お疲れさまです。ありがとうございました。
(^^ゞ

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