予防できる?火山灰で体調を崩さない備え
火山灰で体調を崩さないために
今回も、もし富士山が噴火して日本中に灰が降ったとして、具体的な備えについて書きます。
前々回に紹介したピナトゥボ山の火山灰のようにヒ素やカドミウム、亜鉛、クロムなど有害な重金属が付着したらどうなるか、僕には詳しい事は分かりません。
アスベスト(石綿)の粉塵に発ガン性があるといいますけど、とりあえず火山灰も同様に有害と考えて行動しましょう。
○皮膚疾患
火山灰の事を調べていると、皮膚の痛みや腫れ、皮膚を掻くことで二次感染による危険がある、とありました。
仮に火山灰に含まれたカドミウムが付着した米や野菜、水を日常的に食べていくと、
○イタイイタイ病でクシャミだけで骨折したり、腎機能に症状が出るんじゃないでしょうか。
腎機能の症状と聴くと思い出すのが、阪神淡路大震災の話です。
阪神淡路大震災では、家具の下敷きになった被災者が多かったんですが、ずっと下敷きになっている方の筋肉には毒素が溜まって来るんですよ。
この方を助け出そうと下敷きから開放するとですね、溜まった毒素も血液中に開放されて全身を回ります。
この毒素で腎臓や心臓など、あちこちの臓器に致命的な損傷が出て、その結果亡くなるケースがありました。
これが、いわゆる
○クラッシュ症候群と言われてる症状です。
そうならない為に普段から
しろくまさんのツイートより
家具止めに必要な工具
— しろくま (@hontounokotoga_) May 26, 2019
1.電動ドライバー
2.下地探し(細い針で探します)
3.下穴用ドリルビット・キリ
*道具はたったこれだけです。下地探しを当てると下地の木があるところなら針が刺さりません。無いとスコンとぬけます
L型金物でビス止めに、下穴は家具や下地材の木割れを防ぐのに必要 pic.twitter.com/3TQjyRmvNq
家具の固定は必ずしておきましょう。
命に関わる事ですよ!
(ただし家具固定もL字金具は60kgまでとあります。
家具固定が出来ていても、過信は禁物。)
耐圧200kgとありますが、震度によって意味がありません。
L字金具が60kgまでしか耐えられないのであれば、つっぱり棒では身を守れないですね?
過信は禁物です。
洗って何度でも使えるというキャッチコピーなどを見かけますが、これは経験上使えるのは1度きりです。
また、テレビを耐震マットでテレビ台に固定したりすると、次に引っ越しする際に剥がれずにテレビやテレビ台が壊れる恐れがあります。(早い話が、引っ越しに1番適していないんですが、効果がない訳ではありません。)
使う場合に使用方法を間違えないようにしましょう。
中にはテレビ台に敷かれたガラス板だけにテレビが耐震マットで固定されている方がみえました。
ガラスが割れるだけで、固定されていると言えませんね…。
突然、火山灰対策から、地震対策を挟んでみましたが…。
地震と火山灰が一緒になって、複合的な災害が起きても不思議じゃありません。
家具の固定は、あなたが思ってる以上に大事。
(どんな方が読んでるか知らんけど)
そこへ避難生活のストレス、火山灰の毒素と加われば、書いてるだけでも厳しいように思えます。
そうした事を踏まえて、以下に火山灰対策グッズを書きます。
火山噴火が活発な時(硫黄臭がして、周辺がかすむ時)、
①コンタクトレンズは止める。メガネの方が楽。
火山灰はガラスが含まれて痛いです。
目に入ったら、擦らずに水で洗いましょう。
コンタクトを使っていると角膜を引っ掻いて傷ついてしまうので、最悪失明する危険性もあります。
〇目を守るにはゴーグルが良いですが、実際の話、鹿児島の方で使っている方はあんまりいません。
寒い地域では役に立つかも(未確認)。
○目の炎症は火山灰による典型的な症状。
その他の目の症状
○目のゴロゴロ感
○痛み、かゆみ、炎症がある
○ネバネバした目ヤニ、涙が出る
○角膜剥離、擦り傷
○目が炎症を起こし、充血がある、眩しく感じる、ヒリヒリする。
(急性角膜炎、眼球周辺の結膜のうの炎症)
○慢性肺疾患の方は、火山灰の影響から、さらに呼吸が苦しくなる傾向があります。
肺の弱い方は、火山灰を吸わないために確実に避けて下さい。
○火山灰の細かい粒子の影響で痰が多くなる、咳が出る、息苦しくなります。
○喘息患者さんは発作的な咳、胸のしめつけ感を訴えたり、ぜーぜーとした呼吸に苦しむ事があります。

⚠ここまで見て、あなたは自分に関係ないと思ったかもしれません。
けれど、火山灰の中で過重労働(火山灰の処理)が続くと、それまで喘息がなかった人まで、喘息の症状に見舞われる事があります。

⚠小さいお子さんは、外で遊んでいる間に大量の火山灰を浴びる事が多いので対策が必要です。

最低限、マスクを用意しましょう!
子どもさんは屋内で遊んだり、外では火山灰を捲き上げる激しい動きを控えて下さい。
と言っても、そんなの無茶ですよね。
避難所ではうるさがられたら嫌だし…。
資料に、子どもさん達を集めて、大人が見守る環境を作っておけば、他の大人たちで安心して火山灰の処理が出来るという話がありました。
参考まで。

日傘でも、雨傘でもいいですが、傘をさすといいです。
ちなみに鹿児島には『桜島ファイヤー』という対火山灰用の傘があります。
今日は豪雨予報なので、いつもの電車より20分も前倒しで出発。
— あるの介@ライトセイバーおじさん (@arunosukezzz) May 20, 2019
GWに鹿児島で買ったものの実戦投入は見送っていたコイツの出番がついに来たぜ! 鹿児島在住の友人も初めて見たという対降灰決戦兵器!!
『桜島ファイヤー』!!!!#桜島ファイヤー pic.twitter.com/sbDVUky1Wc
黒や白だと火山灰がついて、水に濡れた時に色がとれなくなるため止めた方がいいです。
靴に灰が付きにくいようにスプレーを振りかけて対策しています。
これは、震災にあった方の知恵ですが、お風呂にしばらく入れないため、物資の配給で人と並んでいる時に臭いが気になるそうです。
帽子があると髪を隠せて良いし、火山灰避けにもなります。
ポンチョ型のカッパなどを鹿児島の人は使わないそうです。
暑くて無理なのかな…。
寒い地域ではカッパが良いと思います。
全体像は花粉症対策というより、杉の木をチェーンソーで削る対策みたいな格好がいいかも。

マスクは大人用だと子どもさんに大き過ぎるので、今の内に対策して買っておきましょう。
子ども用マスクの用意を。
幼稚園の子でも分かるくらい、分かりやすく描いて貰えると良いと思うんですが…。
準備物に預金通帳とありますが、必ず現金を用意しておくと良いと思うんだな。
↓
〇噴火対策には何を準備すればいいの?

火山灰は、噴火後、数か月から『数年』にわたって身の周りに浮遊し続ける可能性があるそうです。
ピナトゥポ火山の場合、範囲が国を越えてました。

備蓄出来る分を確保しておきましょう。
今回は、ここまでです。
ここまで読んで下さった皆さん、お疲れさまです。ありがとうございました。
(^^ゞ

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